Gearbox Softwareが開発を手がけ、2K Gamesによって2022年3月25日にリリース予定のアクションロールプレイングFPS『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』。EAA!!では本作のスタッフの方々にインタビューを行い、「ボーダーランズ」シリーズから派生したこの『ワンダーランズ』の独自の面白さや、思い入れについて話をうかがいました。
ボダランを引き継ぐ「ヒャッファンタジー」アドベンチャー
https://youtu.be/JcQmicIsog0
2022年3月25日にリリース予定のアクションロールプレイングFPS『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』(公式サイト)。開発は『ボーダーランズ』シリーズで知られるGearbox Softwareで、ボダランから受け継がれた独特のアートワークと、「ヒャッハー」と「ファンタジー」が掛け合わさった「ヒャッファンタジー」アドベンチャーが楽しめるゲームです。
『ワンダーランズ』は、かつて『ボーダーランズ2』のDLCコンテンツとして人気を博した『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』の後継にあたる作品で、ボーダーランズでおなじみのキャラクターも多数登場します。
なお『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』は現在単体タイトルとしてリリースされており、Epic Storeでは11月17日までPC版が無料配布されています。
https://fpsjp.net/archives/404456
TRPGへの愛から生まれた新作
今回は、Gearbox Softwareで『ワンダーランズ』のクリエイティブディレクターを務めるMatt Coxさんと、アートディレクターのAdam Mayさんからお話しをうかがいました。
Matt:本作は銃と魔法が合体したファンタジー・ルーター・シューターで、大好評だった『ボダラン2』のDLCコンテンツ『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』にインスパイアを受けた作品です。皆さんもすぐに楽しんで頂けると思います。
ストーリーは「ゲームの中でゲームをする」ような軽快な内容で、プレイヤーは操作するキャラクターをそのプロフィールからプレイスタイルまで、自由にビルドすることができます。
『ワンダーランズ』はテーブルトップ・ロールプレイング・ゲーム(TRPG)から多くの影響を受けており、1つのテーブルにプレイヤーが集まるだけでなく、テーブルそのものにたくさんのゲームが集まっているのです。テーブル上で行うようなゲームの楽しさと、FPSの楽しさをどのように融合させるかに力を置きました。
TRPG、JRPG、FPSの要素が融合
Adam:Mattの言うように、私たちはTRPGの大ファンでもありまして、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や、さまざまなボードゲームに学ぶことから始めました。さまざまな異なるスタイルを模索したところ、レゴのようなマップを採用したユニークなボードゲーム『ヒーロースケープ』に行き着きました。『ヒーロースケープ』には、アートの面で絵画的かつシリアスな、優れた技巧が凝らされていたんです。しかしこれを『タイニー・ティナ』の世界に持ち込むには、ちょっと遊び心が足りないなと思ったんです。
そこで目を付けたのが、ファイナルファンタジーやゼルダシリーズなどのJPRGです。これらを調べながら、ゲームの世界観に融合させていったんです。
テーブルトップゲームのパーツで、プレイヤーの探索するファンタジー世界を作り上げていったんです。ゲームの世界そのものと組み合わせていくのは楽しい時間でした。たとえば、こぼれたソーダの缶が川になっていて、プレイヤーはどうやってそれを渡るかを考えるといった感じです。他にはスナック菓子の袋も、ゲーム内では大きな障害物となっています。
一人称視点で探索するファンタジー世界と、テーブル上にあるファンタジー世界がどうつながっているかを楽しんで頂ければと思います。
膨大な探索要素
Matt:元々キャラクターはスタンドに乗ったフィギュアを動かすつもりだったんですが、結局はフルアニメーションで動かすことにしました。メインストーリーと全体マップの探索の他にも、ダンジョンや洞窟での小規模の戦闘、小型のクエスト、ランダムエンカウントなどの要素があります。メインストーリー以外にも膨大な探索要素があるんです。そしてぜひ、この世界をフレンドと一緒にプレイして欲しいと思っています。(ゲームの舞台となる)オーバーワールドでは、ボトルキャップがエリアを移動するショートカットになっているんですよ。
JRPGの昔ながらの伝統である、ランダムエンカウントは特に気に入っています。突如出現する敵に触れることで、シームレスにFPSでの戦闘に突入し、勝利すれば良いアイテムが手に入ります。
デザイン思想・前作DLCで予習をする意義
EAA!!:『ワンダーランズ』の世界「オーバーワールド」の背景にある、デザイン思想のようなものはありますか?
Matt:『ワンダーランズ』は『ボーダーランズ』をプレイしたことがない人にも楽しめるようにデザインされています。タイニー・ティナは13歳の女の子で、あらゆるものを望み通りに変えることができます。プレイしながら、彼女がゲームの世界をどんな風に変えていくかを楽しんでみてください。
EAA!!:6月に公開された公式発表トレーラーは衝撃的でした。あれから5ヵ月が経ちましたが、反響はいかがでしょうか?
Matt:シリーズのファンは喜んでくれていましたね。皆さんはタイニー・ティナとファンタジーの世界を本当に愛してくれているようです。ルーター・シューターにファンタジーの要素を多く求めていたことも分かりました。
EAA!!:『ワンダーランズ』を理解するために、『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』は事前にプレイした方が良いでしょうか?
Matt:『タイニー・ティナとドラゴンの城塞』をプレイしていなくても、『ワンダーランズ』のストーリーを理解することはできます。もちろんリリースされたばかりのDLCをプレイしていれば、そこにあるユーモアやファンタジーの雰囲気、ゲーム内ゲームの要素、そして我々のスタイルが分かり、いっそう楽しみになると思います。
EAA!!:ワンダーランズの開発過程におけるクールな話を教えてください。
Matt:キャラクターカスタマイズ要素は素晴らしく成功したと思います。プレイヤーはさまざまに異なる人格や声、外見を選択できるんです。
EAA!!:本作ではガンファイトの他に、近接攻撃も充実しているとうかがっていますが。
Matt:剣や斧、鈍器といった近接武器があります。これらは敵に十分接近しなくとも、振り回すことで敵にヒットさせられるようなメカニズムが組み込まれています。
EAA!!:それは爽快感や操作性の楽しさ、この手のゲームの初心者を意識してのことでしょうか。
Adam:オリジナルのDLCから、爽快感はもちろん、初心者などどんな視点からでもこのゲームを楽しめるような工夫を加えています。
予約特典と各エディションの違い
予約特典「黄金の勇者のアーマー」
『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』には、通常版のほかにも、「ドラゴン・ロード・パック」が付属した「超レベルアップ・エディション」、さらに4つのDLCを含む「シーズンパス」が付属した「超カオス・エディション」があります。エディションごとの違いは以下の通りです。
- 超カオス・エディション:- ゲーム本編
- シーズンパス- シーズンパスには4つのDLCと「チープ・スタリオン・パック」が同梱
- ドラゴン・ロード・パック
- 黄金の勇者のアーマー(予約特典)
- 超レベルアップ・エディション:- ゲーム本編
- ドラゴン・ロード・パック
- 黄金の勇者のアーマー(予約特典)
- 通常版:- ゲーム本編
- 黄金の勇者のアーマー(予約特典)
- ※チープ・スタリオン・パックの封入アイテム- アーマープリセット「ダイヤモンド近衛隊」(3アイテム)
- メイクパック「クリスタル・グリッター」(5アイテム)
- バナーセット「砕けぬ玉座」(2アイテム)
- 勇者の像の素材「ダイヤモンド」
- ※ドラゴン・ロード・パックの封入アイテム- レジェンダリー武器
- レジェンダリー魔法「スカランティル」
- アーマープリセット「タイラント・アタイア」(5アイテム)
- ヴィランズ・ヴィサージ(悪役顔) 顔のプリセット(2アイテム)
- メイクパック「デス・ヘッド」(3アイテム)
- バナーセット「死者の帝王」(3アイテム)
- 勇者の像の素材「クワーツ」
各エディションのダウンロード版は、以下のストアページで予約受付中です。
- PC版(Epic Games Store)
- Xbox版(Microsoft Store)
- PS版(PS Store)
『ワンダーランズ ~タイニー・ティナと魔法の世界』の発売は2022年3月25日で、対象機種はPS5 / PS4 / PC / Xbox One / Xbox Series X | S。
https://bit.ly/3HlVN3M